みんなできくアロマ – 「脳は気合いでは休まらない」精神科医 益子ドクターとの対談

コミュニティラジオ ラジオ川越 FM88.7 MHz
毎週水曜日 朝8時〜8時15分
ラジオ番組「みんなできくアロマ」
リラックスだけでなく、体や心を動かす本物のアロマの奥深いパワーを、
わかりやすく説明する15分の番組。
音声を文字でご紹介してください!というご要望がありましたので、

こちらのブログでご案内します。

今回は、毎月恒例の、心療内科医・精神科医の益子ドクターと、
NARDアロマインストラクター ホップラ 原とのアロマ対談です。


今年の酷暑でみんなうっかりミスが増えた?

原: おはようございます

益子: おはようございます、原さん、いつもありがとうございます。

原: こちらこそお世話になっております、よろしくお願いします。9月もまだ暑い日が続いていますね。

益子: 今年は夏が長いね。

原: 長いですね。先週の放送でもお話ししたのですが、ブログやSNSを見ていると、結構普段はしっかりしている方が、最近「こんな間違いをやっちゃいました!」みたいな投稿をしていたりして…。

益子: あるある(笑) 私のクリニックでもみんながなんかチグハグだったことあった!なんかみんな、ぬけてるの(笑)。

原: えー、なんかこんなこと忘れること普段はないのに!って言ってしまうんですよ。といっても、そんなぬけた者同士で会話してるから、なんだか不思議に会話はうまいこと回っていたりする(笑) だけど、後で振り返ってみると、え?おかしいよな?みたいな。

あと、ちょっと気温が下がったりすると、ものすごい眠気がすごい襲ってきて、もう体を横にしなくてはいられないほどな感じです。やっぱり体は疲れてるんだな、と思った時に、あーそうだ、こういうのって確か「脳疲労」って確か益子先生言ってたよな、と思いだして、ネットで検索してみたら、脳の中で連携がうまくいってない状態で、ちょっとおかしくなっちゃっている状態と出てきました。

益子: 何かが切れてるみたいな。

脳が疲れやすい人って、頑張り屋さんなんです

原: そうそう。あるサイトで、脳疲労を解決するためのヒントみたいなのが載ってたんです。「1時間につき5分ぐらいの休憩をとる」…そうだよね、できればいいけど、できないよな…って思ったり。あとは「ネットだけに集中するんじゃなくて、できるだけ 自分の足で稼いで情報をゲットするようにしてみる」というのは、面白い提案だなと思ったんです。

益子: 前に聞いたことがある話なんだけど、脳が「デフォルト ネットワーク」だったかな、動いてない時に動いてるところがあるんですよ。考えていない時に動いてる場所、っていうのかな。

原: 生きているためには、 そうですよね、裏側で動いてくれてないと。

益子: そこが意外と重要で、ずーっと頭使ってばかりいると、そこが動かないわけですよ。そういう時間をどう使うか、ということなんですね。だいたい、脳が疲れやすい人って、頑張り屋さんなんですよ。ずっと何か考えてるとか、何かに集中してるっていうのをしてないと、怠けてるみたいな感覚になっちゃう。その、ずっと何かやってる、っていう状態だと、その今言った、デフォルトネットワークが動かなくなるので。「何もしないようにしよう」って無理なんです。どうやって頭は休まるんですか??という質問が出てくる…

原: そうなんですよ、「なにもしないでリラックスする時間を作りましょう」…って、え?と言う感じ。

益子: 何もしないことができないんです、そういう方たちって。

原: そうなんですよ、止まれないんです。

緊張を抜きましょう、ではなく、緊張しないようにできることをやりましょう

益子: これ、体に言えることなんだけど、「緊張を抜きましょう」と言われると、緊張が抜けないのと同じ。緊張を抜きましょう、と言われた瞬間に緊張しちゃうから。だから、体の緊張が抜けることをやってあげればいい。何々をしない、じゃなくて、「何々をしないようにできることをしましょう」っていうあるという意識です。

だから、例えば、さっき言った脳の、考えてない時に動く、という言葉。考えないようにしよう、じゃなくて その脳が動くようなことをしてあげればいい、と考えると、歩いてる時がまさにそうなんですって。

原: へえー!

歩いているときに、自分が感じてることを、感じたままに意識する

益子: 考えてない時だから、感じてる時。それは、何も考えていない、という意味じゃなくて。 例えば、普通に歩いてる時に、歩いてる時にその時に 自分が感じてることを感じたままに意識するというのかな。例えば、「空キレイだな」とか、「空が高くなってきて、雲がなんか秋の空だなぁ」とか、「暑いんだけど、ちょっと一時期の暑い時よりは、やっぱり違ってきたなぁ」みたいに、感じる方に意識を向けるんです。今、私は何を感じているだろうか。ということです。でも、そのときに、例えば仕事のことを考えながら、あれどうしようか?と考えてしまうのではなく、今あるところを感じてあげるんです。これ、瞑想がそうなんですよ。呼吸に意識を向けて、頭が考えてるやってること、意識してることと、体がやってることが一致するので、脳の考えてない時に動く部分が働くんですね。それで頭が休まるんです。

原: 私は、歩いてる方が、考えることを忘れられるかもしれないですね。 瞑想する、となると、私は「瞑想しなくちゃいけない」と思っちゃうから、余計体がかたくなってしまう気がして。

益子: 人によって違うと思ってた方がいいですね。動いていた方がいい人は、上手にウォーキングとかやるといいですね。

原: 最近私、万歩計みたいなのがついているゲーム、「毎日歩けたね、おめでとう!」みたいな感じになるゲームで、ちょっとかわいいのを使ってます。ピクミンブルームといって、ピクミンがいっぱい後からついてきて、歩いて一緒に花植えをする、というようなたわいもないようなものなのですが、結構かわいくて、で、「今日は何歩歩きましたね」、が出てくると、ゲーム感覚で。エスカレーターじゃなくて階段を歩こう、となったりします。モチベーションをつけると、いいかなぁ、と思って。

益子: 頭を休めるって、やっぱり気合いではできないので。

原: いや、無理ですね、本当に!

益子: なので、この方法でやるといいですね。

アロマテラピーの香りで、感じるスイッチをON

原: それで、私も思ったんですけど、やっぱり アロマテラピーは、すごくそういう意味で、すごく有効です。あの香り、やはり、ちゃんと良い精油を使うと、もう一瞬で、この香りを嗅いだ途端スイッチオフ、というか、全然違うところから考えが飛んでいき、あぁいい香りだな、っていう感じで、そのことしか考えられなくなるんですよ。薬理作用もありますしね。

益子: 香りって感じているじゃないですか。いい香り〜 というのは、先ほど言った、感じていることになります。考えていることにならないんですよ。どうやって、感じるスイッチを入れるか、という点では、アロマは一番早いしね。瞬間的に、あぁ、いい香り、と思うのが、感じるモードに切り替わるきっかけにはいいですね。

原: 確かに。その感じることと考えることの時間っていうのは、ちゃんと別々にとることって大切ですね。 

感じたことを、言葉にすることが、自分を認めることになる

益子: 大事です。感じてることを、そのまま言葉にするって、意外としてないんですよそれをうまくできない人はね、独り言を言うといっぱい言うといいんですよ。感じたときに、言葉にする。いい天気だなぁ、いい香りだなぁ、おいしい、幸せだなぁ、ちょっと嫌だなぁ、とか。マイナスのことも言ってしまっていいんですよ。そう感じているのは事実なんですから、否定する必要もなくて、ただ、その感じたことを、不快だったら、そのあと、流していく。そこを、感じたことを否定をする必要はない、ということです。

原: 事実は曲げられないですしね。

益子: そうです。感じたのは事実だから。で、それを言葉にすることで、自分の頭が聞いているので。自分を認めたことになるんですよ。

原: それでアロマですね。おススメのものを考えてみました。いろいろな切り口があるんですが、特に脳が疲れてる時にいいアロマとしては、事典に載っているものとして、神経バランス回復作用、と、神経強壮作用、の2つかなと思います。

神経バランス回復作用は、バランスをとる、ということですが、必ずしも上向きに持っていく、っていうことではないんです。要は、ブレがあると…よく益子先生もおっしゃいますよね、ブレがあると、すごい疲れるじゃないですか。そのブレを小さくしていく、という感覚のものですね。それにいいアロマとして紹介したいのは、ネロリ、プチグレン、マジョラムです。今日はこの3つについて話してみましょう。益子さんは、このオイルは使ったりしますか?

マジョラム – 緊張をリリースしバランス調整、調和の象徴

益子: マジョラム、いつも使っています。筋肉の…

原: はい、肩こりさんや、緊張が強い人などは、緊張をリリースするため、筋肉の緊張をリリースするためにも、このマジョラムがすごくおすすめですね。バランスをとるんです。調和をとる。スピリチュアル的にも、その調和の象徴と言われているんですね。

プチグレンというのは、ビターオレンジの葉っぱから取れるオイルです。少し葉っぱのような香りがしませんか?

益子: いままでご縁がないオイルでした!なんか、お酢のような香りが…?!

原: (笑)人によって香りの感じ方って違いますよね!あの、森の中に入ったというか、葉っぱの青っぽい香りというか。このプチグレンは、ビターオレンジの葉っぱのオイルです。で、ビターオレンジの花からとれるオイルが、ネロリです。

益子: 同じ、なんですね。

プチグレン – ラベンダーと同じような作用、葉っぱの青っぽい香りで鎮静作用も

原: 同じ種類の植物から取れるオイルなんですよ。プチグレンは、華やかな香りではないので、ネロリなどの華やかな香りとあわせてブレンドしていただくとよいですね。また、プチグレンにはリラックス作用、ラベンダーと同じような作用があります。また、事典には、誘眠作用と書いてあり、眠りを誘う作用というのがあるので有名なアロマです。神経が荒れてしまう、というか、興奮してしまったとか、自分が思っている以上に喜び過ぎてしまったり、テンション上がりすぎたり、楽しすぎたりすると、寝れなくなったり、ってあるじゃないですか。遠足の前の日、みたいな。そんなときに、プチグレンはとても良いと思います。わー!と飛び出てしまったものを少し和らげ、普通のブレにしてくれる。鎮静の作用があるアロマとなります。

ネロリ – 華やかな香りでリラックス。ゆらぎ期の女性の不安な気持ちもサポート

ネロリは、女性にはとてもいいオイル、華やかな花のアロマなので、香水のように使っていただきたいですね。これも、リラックス作用が強く、落ち着かせる作用があります。ゆらぎ期と呼ばれる女性、更年期、と言う言葉を聞いて、ん?!ピン!と思う方、その年齢に差し掛かってくる方に、すごくやさしい、足りないと思う不安な要素、気持ちを埋めてくれる、そんな作用があります。ぜひ使っていただければ、と思います。

来週は、もう少し別のアロマ、そして秋に使っていきたいアロマのご紹介もしようと思います。また来週もお願いします。

益子: はい。よろしくお願いします。


このブログでご紹介しているアロマの使い方は、ドテラ社またはプラナロム社のエッセンシャルオイル(精油・アロマ)を想定しています。ご自身で実践される場合は、自己責任にて行ってください。わからないことがありましたら、信頼できるアロマセラピスト、アロマインストラクターにご相談ください。

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