みんなできくアロマ – サンダルウッドの精油で余計なものを手放し、手軽に瞑想を - 益子ドクターのとアロマ対談

コミュニティラジオ ラジオ川越 FM88.7 MHz
毎週水曜日 朝8時〜8時15分
ラジオ番組「みんなできくアロマ」

リラックスだけでなく、体や心を動かす本物のアロマの奥深いパワーを、
わかりやすく説明する15分の番組。
ホップラ 原がパーソナリティーとしてお届けしています。

放送後に内容を再編集し、こちらのブログで内容をご紹介しています。

今回は、毎月恒例の、心療内科医・精神科医の益子ドクター(東京・こころとからだのケアクリニック人形町 院長)と、NARDアロマ・インストラクター ホップラ 原とのアロマ対談です。


瞑想したいなぁと思う時は、サンダルウッドを使うのがおススメ

原: おはようございます。今週も精神科医、心療内科医の益子先生にお越しいただいております。

益子: おはようございます。今日もよろしくお願いします。

原: よろしくお願いします。先日、サンダルウッドの話をさせていただきました。 1つのオイルについて、いろいろと、いくらでも話が広がっていくというのが、すごく楽しいですよね。

益子: そうですよね。

原: 今回も、引き続きサンダルウッドのエッセンシャルオイルのお話をしてみたいと思います。
白檀と日本語では言われるオイルです。産地は、インドやスリランカ、マレーシア、インドネシア。東南アジアですね。もともと家具に使われたり、宗教儀式とか、寺院とかにも使われていたとか。ただ、乱獲も多いようでして、全然木が取れなくなってしまっているそうです。

益子: 木は植えてから、大きくなるまで長い時間がかかりますしね。

原: はい、ですので、本当のサンダルウッドの精油、香りっていうのはなかなか手に入れにくくて… 人工香料のものがほとんどじゃないかなと思うんですよね。ですので、サンダルウッドのオイル・精油を選ぶのは、やはり、メーカー選びから注意していただければと思います。こういうちょっと高価なオイルに関しては、アロマ協会で資格を持ってるインストラクター・セラピストさんに相談するのが一番良いと私は思いますね。

益子: サンダルウッドは長く持っていてもいい、ということもありますから。

原: はい、そう思います。

益子: 大事に使えばいいですしね。

原: ちょっと高いけれども、自分にとって長くお付き合いできる精油と思えば、身につけておくと良いオイルだと思います。
先週もお伝えしましたように、心への作用というところでは、抗うつ、リラックス、あとはもちろん瞑想にも。ちょっと瞑想したいなぁと思う時は、サンダルウッドを上手に使うと、ものすごく心が落ち着いてきます。イライラ、カッカする時、集中できないっていうような時、ちょっと気持ちがちょっとうわずって、上に上がっちゃってるような時は、このサンダルウッド、沈めるっていうところが良い働きをすると思います。

お薬と、漢方やアロマの作用の違いについて

原: 鎮静作用、先週に益子先生も説明してくださいました。鎮めるというのはマイナスさせるだけでなく、バランスをとる、という意味合いがあるとのことでしたね。

益子:  お薬はどうしても一方的に抑えるという働きですね。それはそれで大事ですし、そういうことが必要な時もあります。病的なときはお薬が必要なことはあっても、極端な状態でないとき、つまり、そこまでではない状態であれば、むしろ漢方やアロマなどは「バランスを取る」、つまり、極端なものを穏やかにするイメージで鎮静する、ということでよいのです。天然のものは、そういうのを持っているんですよね。強すぎるものは弱めて、弱っているときはちょっと底上げしてくれるような両方の作用を、天然のものは持っているんですよね。それがすごいなと思います。

木から抽出された精油は、自分は大地とつながっていることを思い起こさせてくれる

原: そうですよね。女性の場合に限ってのお話になるかもしれませんが、更年期ということで年齢を重ねていくと、やはり…何て言うんでしょう、体のエネルギーが枯渇してしまう、というか。アーユルヴェーダでいう「ヴァータ体質」にだんだんなっていくという感じ。このサンダルウッドというのは、大地に根を張った木から取れるオイル、という意味で、「自分は大地と繋がっているんだ」っていうことを思い起こさせてくれる。安心感というか。体のエネルギーが足りなくてふわっと上がっちゃってる気を、大地の方向に引っ張り下ろしてくれる

益子: いわゆる、根付く、ということですね。

原: 木から蒸留されるオイルは、そういう意味合いがあります。そう、ものの形でイメージしていただくといいのです。

益子: 木がどういう形か、ということですね。

原: そうなんです。精神面、メンタルでちょっとしんどいなぁ、憂鬱だなぁ、っていう時に、瞑想とか難しく考えなくてもいいから、このサンダルウッドのオイルを嗅いでみて、「 あ、これ、結構いいんじゃない? 今、気持ちいいなぁ!」っていう気軽な感じで使ってもらえるといいなぁ。

瞑想・マインドフルネス。なぜ呼吸に意識を向ける?

益子:  いいですね。瞑想って宗教儀式みたいけど、瞑想ってね、元々はヨガの中で行われるからそういうイメージがあるかもしれないんだけど、実際に瞑想って何をやってるかっていうところだけ取り出したのが、いわゆる最近の流行の瞑想といわれる「マインドフルネス」なんです。瞑想のなかの一つが、マインドフルネスです。そこで何をやってるかって言うと、体と頭を一致させる、今に集中する、ということが瞑想の本質です。今に集中するために、体と心を一致させようとする。呼吸に意識をむけることが、唯一なんですね。

益子: なぜかというと、心臓とか、お腹の動きとかって、自分でできないんですよね。心臓動け!と言ったから動くわけじゃないし、お腹動け!と言ったから動くわけじゃなくて。 呼吸だけは、自分で吸おうと思って吸えて、吐こうと思って吐けるんです。唯一、自律神経的にやってることの中で、体がやってることと、頭で考えてることが一致できるのが呼吸なんですよ。体はいわゆる物理的なものだから、今だけに存在しています。過去にも未来にも行けないんですよ、体って。

原: そうですね、体は、今ここにしかないですよね。 

益子: はい、今ここ、とは、3次元ですね。でも、頭の中は、未来に行ったり過去に行ったり。思想って、いうか。

原: 思想って、からだというか、頭から飛び出しちゃってる、ということですよね。

体がやってることと、頭で考えてることが一致した時に、リラクゼーションが起こる

益子: そうなんです、だから思考は、空間を飛び越えたりするから、4次元、5次元に行くと言われるんですよね。となると、体は3次元なのに、頭の中は4次元とか5次元になっちゃうから、ずれが生じるわけですよ。それを整えるためには、3次元にて体と頭の中を一致させる必要があるんです。体は4次元、5次元にいけないから、頭のほうを、体に合わせてあげる必要があるということです。呼吸を意識すると、頭のほうが、今ここ、に位置することになります。そうすると、全部一致する… 頭と体が一致した時に、リラクゼーションって起こるんですよ

原: 頭の中はいろんなことを考えてて、過去に行ったり、未来に行ったり、いろんな空間を飛び回ってるのを、いったん「おーい、戻ってこーい」って今に戻してあげて、ということですね。

益子:  いつもだったら、頭の中は、体以外のことを考えてますよね。例えば、仕事のことで、あれはこうだったらこうしよう、ああしよう…って。だから、頭の中は、体のことを整えつつ、同時に、体以外のことを考える、と、最低限 2つのタスクをやってるんですね。それを、体以外のことを考えるタスクを、体のことを整えるタスクに合わせてあげることで、1つのタスクだけになるから、脳って休まるんですよ。そうやって、体のことに集中するわけですよ。

原: 私はリフレクソロジーやアロマテラピーをやらせていただいていますが、 体に触れると、そこに触れられているっていう触覚、そこに意識が行きますから、だから、体と思考が同じ場所に、同じ時空に戻ってくる、重なってくる。だから、お客様にはリラックスしていただける、ということですね。

益子: 香りだったら、「あぁ、いい香り~」って、感じた瞬間だけは、やってること1つなんですよね。

原: あぁ、なるほど。

益子: 筋トレもそうなんですよ。 ここの筋肉を意識して筋肉を動かしたら、瞑想と同じことが起こっているんです。だから気持ちいいんです。

原: そうなんですよね!ある意味、動く瞑想なのですね。

益子: そうです、歩く瞑想、とか、あと、レーズンを食べるっていう 瞑想方法があるんですよ。味覚に集中する、ということです。

原: あぁ、面白い!

益子: これも、瞑想なんです。いろんな瞑想があって。

原: ワインティスティングとかも、ある意味瞑想なのかしら?

益子: そうです!瞑想の本質がわかっていると、あまり難しく考える必要がないんですよ。 

原: なるほど、瞑想っていろいろなやり方があっていいから、自分の好きな方法で瞑想、マインドフルネス、ができる、ということですね。

益子: 例えば、私のこの人差し指は、今何を感じてるんだろう…と思ったらそれも瞑想、なのかもしれないですね。何かを触っている感覚、とかに…

原: 確かに。では、アロマは、香ったときに、一瞬にして、脳が「香っているな!」と切り替わるから、そういう意味では早いですね。

益子: はい、そういう意味で、一番早いですね。

サンダルウッドの精油がもつスピリチュアルなメッセージ

原: 話は変わりますが、サンダルウッドの精油ですが、いろいろな本を紐解くと、スピリチュアル的には、富や名声などへの執着を手放す、って書いてある。

益子: あぁ、なるほど。

原: で、手放すことで、心の中が静かになるでしょ、頭の中かもしれないですね。 で、そうやって、静かな時をもたらして、またそこに、新たな自由を授けてくれる…と書いてありました。

益子: ニュートラルになるんですね。

原: そうですね、宗教とかそういったところで使われる、というのは、そこに関連するのかもしれないですね。

サンダルウッドを使ったブレンドアロマ

原: 私は、ドテラ社のサンダルウッドを持っているんですけれども、これ1本、ちょっとお高いので買えないわぁ…という方がいらっしゃるんです。その場合は、サンダルウッドが入ったブレンドアロマオイルをドテラ社が作っています。ブレンドアロマ名「インチューン」という名前で販売されています。

益子: いい名前ですね。調律、という意味ですね。

原: そう、合わせる、という意味です。ブレ幅を小さくする、という意味合いかと思います。最近、私、すごくこの香りを嗅ぎたいなって思うんですよ。 ロールオンタイプになっていて、手首とかにちょっと塗って香りを嗅ぐと、やはり、心が穏やかになる。 

益子: 私、前はこのブレンドオイル、そんなに気にとまる香りではなかったんですけど、最近、あぁ…!と思うようになりました。

原: それは今、必要なんでしょうね!

益子: そうなんでしょうね!

原: 夏が暑すぎて、疲れ切ってしまっているのかな?

益子: 確かに(笑)

原: このブレンドオイルの中には、色々な精油が入ってまして、サンダルウッド、フランキンセンス、アミリス… アミリスというオイルは、単体では販売されていないオイルですが、別名「西インド サンダルウッド」って名前だったかな、ミカン科でサンダルウッドとは違うんだけど、サンダルウッドみたいな香りがするエッセンシャルオイルです。あと、パチョリ、ライム、イランイラン、ローマンカモミール。

益子: なんか、深い香りがいっぱいですね。

原: イランイランとローマンカモミールは意外な感じなんですけど、どちらかというサンダルウッド、フランキンセンス、パチョリ系の香りが目立つかな、という感じです。

益子: なぜかマイルドな香りになるんですね!

原: そうかもしれないです。やさしい香り。それぞれ、結構個性派どうしの精油が組み合わさっているのに。

益子: 人間もそうありたいものです!!

原: ほんとに!

益子: みんな個性派だけど、集まるとマイルドになる!

原: はい!グループになると、みんながなんか、いい感じになって、バランスが取れる。本来そういうものなのかもしれないですね。

このブレンドオイル、色々な高価なオイルが入ってて、これが 6000円くらいで10mlで、気軽に使えますので、こういったブレンドオイルから、サンダルウッド使いに入ってみていただくのも良いのかなと。お試しください。

サンダルウッドでも、ハワイアン サンダルウッドと呼ばれるものなど、他にも色々あります。とにかく、ウッド系のオイルは、何か、自分の気持ちが、ちょっと今ここにいないような時に、今ここに引き戻してくれる 。そういうイメージをしておいていただけると、皆さんがいろいろな精油を 試す時に参考になるのかな、と思います。

益子:  はい、ありがとうございます。

原:  今日もありがとうございました。

益子:  ありがとうございました。 

このブログでご紹介しているアロマの使い方は、ドテラ社またはプラナロム社のエッセンシャルオイル(精油・アロマ)を想定しています。ご自身で実践される場合は、自己責任にて行ってください。わからないことがありましたら、信頼できるアロマセラピスト、アロマインストラクターにご相談ください。

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