みんなできくアロマ – 猫ちゃんに使えるアロマ

コミュニティラジオ ラジオ川越 FM88.7 MHz
毎週水曜日 朝8時〜8時15分
ラジオ番組「みんなできくアロマ」
リラックスだけでなく、体や心を動かす本物のアロマの奥深いパワーを、
わかりやすく説明する15分の番組。
音声を文字でご紹介してください!というご要望がありましたので、
再編集してこちらのブログでご案内します。

以前、ワンちゃんとアロマ、でお話をしたところ、じゃあ、猫ちゃんに使えるアロマはあるのですか?という質問をいただきました。

猫ちゃんには、使えるアロマはかなり限定されますし、
また、セラピーグレード・メディカルグレードのアロマを使うことを強くおススメします。

猫ちゃんに使えるアロマの紹介と、使うときの注意、そして

猫ちゃんがストレスを感じたときに使えるマッサージオイル、猫ちゃんトイレ用消臭パウダーの作り方をご紹介します。


 

先月、「ワンちゃんとアロマ」というテーマでお話をさせていただいたら、面白かった!っていう声をいただきまして。また、全然別の方から、「じゃあ猫ちゃんとアロマっていうのはどうなんですか?」というご質問をいただきましたので、今日は猫ちゃんとアロマというのをご紹介しようと思います。

猫を飼う時はアロマは絶対使っちゃダメ…?!

愛猫家の方たち、猫ちゃんを飼ってる方たちは、「アロマと猫ちゃんってあんまり相性が良くないので、猫を飼う時はアロマは絶対使っちゃダメ」というお話を聞いたことがあるかと思うんですね。

猫って、完全肉食動物なんだそうです。基本的に、私たち人間とか、犬は雑食ですよね。となると、その代謝の仕組み、消化の仕組みが猫ちゃんとは違うようなのです。猫ちゃんだけではなくて、フェレットなども同じく違う、という話も聞いたことがあります。猫ちゃんには、積極的な芳香浴…つまり、ディフューザーでアロマのエッセンシャルオイルを部屋中にバンバン拡散させる、というのは避けましょう。

猫ちゃんが苦手とされるアロマオイルとして有名なのは、ティートリー。ティートリーオイルは猫ちゃんにはダメだ、と言われています。ティートリーの成分が猫ちゃんの内臓の中に蓄積されて、負担がかかってしまうということのようです。他にも、ミント系、ローズマリー、タイム、シナモンが猫ちゃんにはNGです。あとは、柑橘系。レモン、グレープフルーツとかに入っているリモネンという成分を、猫ちゃんが代謝ができないということで ダメなんです。ユーカリなどもあまり使わないほうがよい、と、ネット検索すると出てくるのですよね。猫とアロマってほとんど否定されているような感じの情報が多いんです。

猫ちゃんに使えるのは、純度の高いエッセンシャルオイル、限られた種類のみ

でも、エッセンシャルオイルでも質の良いものを使って、量などに気をつけてあげると、猫ちゃんにも使えるんですよ。まあ、とはいえ、犬と比べると、使えるエッセンシャルオイルの種類はかなり限定はされてしまうんですが。

アメリカの獣医さんで、猫を含め動物とエッセンシャルオイルを研究されてる方が書いた本が私の手元にあります。それによると、ペットは体が小さいので、もちろん注意が必要ですけれども、エッセンシャルオイルを使うことできる、とのことです。

猫ちゃんに使えるアロマ 5選

猫でも使えるアロマとして紹介されているのは、ラベンダー、コパイバ、フランキンセンス、ヘリクリサムと呼ばれるこの4つのオイル、あとミルラ。この5つのアロマが紹介されています。

ラベンダーは皆さん、よくご存知の、お花から取れるオイルになります。だけど、残りのオイルはあまり聞いたことないな、っていう方いらっしゃるかと思います。

コパイバ というオイルは、木の芯の部分から取れるオイルとなります。

フランキンセンスは、木の幹からにじみでた樹脂を蒸留して濃縮させたエッセンシャルオイルです。

あとは ヘリクリサム という エッセンシャルオイルですね。これは イモーテルっていう名前で事典にも載っていて、ヨーロッパのキク科のお花から取れるエッセンシャルオイルになりまして、ヨーロッパでは万能薬のような形で、傷ですとか、いろんなものが傷ついた時にですね、それを修復させる力が とても強いエッセンシャルオイルになります。

フランキンセンスも同じくですね。アポトーシスといって、傷ついた、傷んでしまった細胞はできるだけ早く、自ら衰退するようにしむける、という力があります。要は、元気な細胞を優先する力を引き上げる、ということですね。

あと、コパイバ。フランキンセンスと同じような働きをします。呼吸器系にも非常によいですし、免疫力もつけてくれる、そんなイメージになりますね。傷んだ細胞を整える、という力のあるエッセンシャルオイルです。

香りのイメージですが、コパイバは木から取れるオイルですのでウッド系、

フランキンセンスはちょっとお香のような香りのイメージでしょうか。

ヘリクリサムは、これは…ちょっと干し草のような…ちょっと草っぽいような香りがしますね。

あと、ミルラというのもご紹介しましたね。ミルラも樹脂から蒸留して取れるエッセンシャルオイルで、かなり深いスモーキーな香りがします。ミルラに関しては、傷の修復作用についての研究がいろいろされてでていまして、特に、ジュクジュクした、湿度を持つような患部を、乾燥させてくれたり、防腐といいますか、塗布したところが傷んでいくのを阻止、防いでくれる、そんな力があります。

とはいえ、ディフューザーでこの5種類のアロマをバンバン部屋の中に焚くっていうのはちょっと どうかな?とに思います。やはり猫ちゃんの場合は、使い方を少し工夫してあげる必要がありそうです。

猫ちゃんのマッサージオイル

例えばマッサージオイルですね。猫ちゃんも猫ちゃんなりに、ストレスを感じたり、敏感な部分があります。ちょっと猫ちゃんが興奮しちゃってるときにこのマッサージオイル…ごくごく薄いマッサージオイル 作ってあげると、結構落ち着いたりするようなんですよ。

10mLのキャリアオイル(ホホバオイル、アーモンドオイル、ココナッツオイルなど)に対して、精油1滴で十分なんですね。ものすごく薄く希釈、薄めたのを使えます。

猫ちゃんも当然、人と同じで、好き嫌いがありますし、そこはすごくはっきりしています。無理やり、作ったオイルの香りを嗅がせるということではなく、キャリアオイルを混ぜて作ってみて、少し…蓋はして置いたままでいいと思います… そのオイルをちょっと置いておいて、猫ちゃんが好きな香りだったら香りのところに近寄ってきたりしますので、そうしたら、そのオイルを1-2滴、飼い主さんの手のひらに広げて、猫ちゃんをなでてあげる、そんな感じで使ってみましょう。少しずつ、遠くから様子を見てあげながら、猫ちゃんの好みをみてあげる、というのがよいかと思います。

猫ちゃんのトイレ用消臭パウダー – 質のよいエッセンシャルオイルを加えて

また、さっきご紹介したアメリカの獣医さんが書いた本を見ていると、猫ちゃんのトイレ用の消臭パウダーの作り方が書いてあったので、それを紹介してみようかなと思います。

重曹 1カップ。重曹はできれば食品レベルのものを使った方がいいと思います。

エプソムソルトを大さじ1杯。重曹とエプソムソルトに、エッセンシャルオイルを混ぜます。私はドテラ社かプラナロム社のものをおすすめしていますが、このエッセンシャルオイル を3滴、MAX 4滴を混ぜて、4時間以上そのまま放置しておくんですって。まあ放置しておく場所は、猫ちゃんが来ない場所がまずはよいかと思いますが…。そうしたら、ケースに入れて保管し、砂にほんの少しパウダーをふりかけてあげると、おしっこのニオイを少しうち消すようになるようです。おしっこの匂いとかって気になりますからね。

混ぜるエッセンシャルオイルの種類としては、先ほどお伝えしたラベンダーも良いですし、あとは、レモングラス、またはシダーウッドもおススメだそうです。シダーウッドは木から取れるオイルになりまして、非常にスモーキーで心安らぐような香りがしますし、消臭 というところも良いですし、レモングラスも消臭作用が非常に高いオイル として、よく知られているエッセンシャルオイルになります。試しに使ってみていただきたいな、と思います。

猫ちゃんのために、人工香料が入っていない無香料の洗剤・柔軟剤を

猫ちゃんがニガテなアロマを自分で楽しむ時は、私だったら、自分のバスタイムの時に、ちょっとだけ自分の好きなオイルをお風呂に入れて香りを楽しむということをするかもしれません。

あとは、猫ちゃんとの香りの棲み分けと言うんでしょうか、そういったものもやっていただければなと思います。

そして、アロマだけではなくて、人工香料にも注意が必要です。

例えば、○×柔軟剤などには、実は人工香料がたくさん入っています。それは猫ちゃんにとってすごく負担になるかと思います。アロマが猫ちゃんに悪いんじゃないか、というのをすごく気にされるなら、まず、人工香料を減らすことも考えてほしいです。できるだけ無香料な洗剤にするとか、自然なものを使うということを気にかけてあげていただくとよいのでは?と思います。

このブログでご紹介しているアロマの使い方は、ドテラ社のエッセンシャルオイル(精油・アロマ)を想定しています。ご自身で実践される場合は、自己責任にて行ってください。わからないことがありましたら、信頼できるアロマセラピスト、アロマインストラクターにご相談ください。